ヤッホー隊長の
世界遺産めぐり

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ヤッホー隊長の
百名山登頂記録

2014年8月2日
百名山制覇!!




ヤッホー隊長の
らーめん食べ歩きメモ

700店舗以上、1000種類以上のらーめんを食べています




ヤッホー隊長の
お遍路の旅

2020年4月18日
四国88箇所1167kmを歩いて37日間で完了!




ヤッホー隊長の
自転車日本一周の旅

2023年10月22日
自転車日本一周を全143日間で完了!







2014年8月2日~4日 知床

知床~羅臼岳登頂で百名山制覇~

●登山 羅臼岳
木下小屋~オホーツク展望~弥三吉水~銀冷水~1ノ岩場~羅臼平~羅臼岳~羅臼平~三ツ峰キャンプ場(泊)~サシルイ岳~オッカバケ岳~二ツ池キャンプ場~南岳~知円別岳~第1前衛峰~硫黄山~沢出合~新噴火口~展望台~カムイワッカ湯の滝~硫黄山登山口

●ドライブ
オシンコシンの滝

8/1 成田から新千歳までジェットスターで飛ぶ。本来であれば、羽田からANAで女満別の方が羅臼に近いのだが、ジェットスターが往復で1万6千円、ANAが往復で5万6千円、これだけの値段差があると、ジェットスターを選ぶしかない。今回のヤッホー隊の山行は、6名だが、新千歳組(ジェットスター)4名と女満別組(ANA)2名に分かれて出発し、羅臼岳登山口の木下小屋で合流することとなった。
新千歳組4名は、成田空港の搭乗口で待ち合わせていたが、時刻になっても創ちゃんが来ない。チャーリーがメールを見ると、「今起きて...」というメールが来ていた。残念だが、これで成田組は3名となった。
飛行機は定刻に飛び、新千歳へ。ここでレンタカーを借りて、羅臼に向かう。距離にして約400km。途中昼飯と知床自然センターで情報収集をおこなって時間をとったが、木下小屋まで延べ7時間ほどかかった。家をを出発したのが5時過ぎで、木下小屋に着いたのが17時過ぎという途方もない移動時間だ。
木下小屋にて羽田組の2名と合流し、風呂に入り、この日は夕食・酒盛りで終了。木下小屋は素泊まりのみで、食事も布団も無いが、すぐ近くにホテルがあり、ここで酒が売っているので、酒には困らなかった。風呂の後、家族からもらった百名山達成記念Tシャツを着て、翌日の達成に向けて気合を入れる。
8/2 3時半起きで、4時過ぎに木下小屋を出発。ここから羅臼岳山頂までの往復は登山客が多いため、登山道も整備されている。よって羅臼平まで順調に進む。羅臼平に重いザックを置き、熊対策のフードBOXに食料を入れ、アタックザックでいざ山頂へ。途中、岩清水で水を補充しようとしたが、水はほとんど涸れていて、ポタポタ雫が落ちているのみ。私は、これでは無理だと思い、そのまま山頂に向かったが、上手い場所にペットボトルを置いた人は、山頂往復後に来てみると、満杯になっていた。
岩清水を出発し、岩場が多くなったが、順調に頂上に近づく。私はここで百名山制覇のため、山頂に近づくにつれ、胸がいっぱいになってくる。山頂が見えた瞬間に遂に抑えきれず、泣き出してしまった。山頂では、一番手に登ったチャーリーが歓迎してくれ、その後続々と到着する隊員達から、「おめでとう!」の言葉をいただく。また、隊員の皆さんから、記念の垂れ幕をいただき、記念撮影をする。この垂れ幕と家族からいただいたTシャツは、私の一生の宝物だ。それから、この場を借りて、これまで一緒に登っていただいたヤッホー隊の全ての方々、そして私の山に付き合ってくれた家族、本当にありがとうございます。特にいつも文句を言わずに送り出していただいた妻には、一番の感謝の気持ちを伝えたいと思います。
山頂での二度と味わえない時間をすごした後、硫黄山への縦走に向け、出発する。再び羅臼平で重いザックを背負い、まずは、本日のテン泊予定の三ツ峰キャンプ場に向かう。この縦走路から、人があまり入らないのか、道がこれまでほど整備されていない。這松が人の背丈ほどあり、このトンネルを歩くのだが、トンネルが狭く、ほとんど薮漕ぎの状態で前に進む。これがザックやらあらゆるところに引っかかり、体力を使う。また、這松で足元が見えないため、石に足をとられたり、足が折れた枝に刺さったりと、なかなかやっかいだ。この縦走路では、頻繁にこの這松トンネルが出現し、苦しめられた。
三ツ峰キャンプ場で昼飯をとる。結局ここの水場もほぼ涸れていて、後から来る他のパーティーに聞いたところ、二ツ池キャンプ場の手前の雪渓に豊富な水場があるという。なお、この三ツ峰キャンプ場で出会った釧路の山口さん、「山渓」の3名とは、この後下山口まで仲良くさせていただいた。
昼食後、三ツ峰キャンプ場を出発し、サシルイ岳、オッカバケ岳を越えていく。この道は、緑や花、雪渓などに囲まれ、楽園の様な素晴らしい道だ。途中、大きな雪渓があり、この切れ目に雪解けの水が沢となって豊富に流れていた。この冷たい水を、我々はエキノコクスも忘れ、無我夢中で飲んでしまった。本当においしい水だった。再び歩き出すも、この日、8時間以上歩き続けたので、最後の30分ほどは、多少バテ気味だった。
二ツ池キャンプ場には15時くらいに着いたので、テントを張り、酒や食事を採りながら、のんびりと過ごした。ここも素敵な場所だったが、池が近いためか、蚊やブヨが大量にいて、刺されまくった。
8/3 3時に起き、テントを片付け、4時過ぎに二ツ池キャンプ場を出発。南岳までは例の這松トンネルに苦しめられる。南岳で休んでいると、山口さんが追いつく。山口さんは何度も羅臼に登っており、道を熟知しているので、この後は山口さんに道案内をいただく。南岳の後の道は、特に問題はなかったが、知円別岳を超えてすぐにガレ場のトラバースと狭い尾根道となり山の高度観を味わえる。山に何度登っても高所恐怖症が治らない私は、最初は怖かったが、一度勇気を出して下を見てみると、「これなら滑っても死なないな」と、普通に歩けることができた。
硫黄山の第一前衛峰に着き、一服。ここからはこれから行く硫黄山とこれまで歩いてきた羅臼の連峰が一望できる。ここで硫黄山を正面に見ながら、硫黄山に登るか否か、という話になる。私は結構疲れてもいるし、まだ先もあるので行かない方を選択した。結局、硫黄山へは山口さんと甘利、チャーリーが行くこととなり、我々残った組は、第一前衛峰から登る組を撮影することとなった。ここから硫黄山の頂上は真正面に見え、絶好の撮影スポットだ。
硫黄山に登った3人と再び硫黄山の麓で合流し、下り始める。硫黄沢の雪渓で大休止し、水を補給する。再び歩き始めるも、本日も晴天で、高度が下がった分、地上と同じように蒸し暑く、沢の岩からの照り返しも強く、段々と熱中症気味になる。新噴火口で休息したときは最悪で、座ってしばらくすると上半身に痺れを覚える。やばい、と思い、もっていた水にポカリスエットの粉末を入れ、がぶ飲みする。また、他の方には申し訳ないが、水をもらって、いつでもがぶ飲みできるようにする。再び歩き始め、カムイワッカの滝が上から見られるところを過ぎ、暫くして大岩が現れ、本来そこを左に行くべきところを右に行ってしまう。随分と急激な下りだったので、下に声をかけたところ返事がない。もうみんな先に行ってしまったのか、と思い、下がり始めると、2mほど下がったところで、これは道ではないと気がつく。急いで戻ろうとするも掴まる所がなく、5分ほど格闘してやっと上に戻る。ただでさえ、疲れていたのに、決定打をくらってしまった。その後、登山口まではコースタイムで20分くらいの距離だが、2倍以上の時間をかけてしまった。楽しみにしてたカムイワッカの滝も、私は上まで行かず、下の滝の終わりのところで足だけ付けて過ごした。山口さんも「私は何回も行っているからいい」と、私に付き合ってくれた。山口さんはこの山で初めて知り合って、ここまで付き合っていただいて本当に感謝している。
カムイワッカで足をお湯に付け、だいぶ体調も戻る。バスに乗り、知床自然センターに付き、ここで冷たいビールとコーラをがぶ飲みし、すっかり体調も戻る。
その後、我々新千歳組は、知床の民宿「しれとこ村 つくだ荘」に泊まる。ここは、食事も風呂も素晴らしく、値段もリーズナブル(8,100円)で、良かった。
8/4 翌朝、オシンコシンの滝を見て、知床を出発し、7時間かけて新千歳に着き、新千歳空港の「まつじん」で、たらふくジンギスカンを食べた後、家に帰る。ここのジンギスカンも美味かった。

▼8月2日 羅臼岳 山頂

8月2日 羅臼岳 山頂

▼8月3日 カムイワッカ湯の滝

8月3日 カムイワッカ湯の滝

▼8月4日 オシンコシンの滝

8月4日 オシンコシンの滝