●武徳の百名山

2014年8月2日
百名山制覇!!



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世界遺産めぐり

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お遍路の旅

2020年4月18日
四国88箇所1167kmを歩いて37日間で完了!




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自転車日本一周の旅

2023年10月22日
自転車日本一周を全143日間で完了!







幌尻岳 山頂 2013年7月8日

第2ゲート~北海道電力取水施設~幌尻山荘(泊)~命ノ水~新冠コース分岐~幌尻岳~新冠コース分岐~命ノ水~幌尻山荘~北海道電力取水施設~第2ゲート

出発前夜23時、翌朝7:20に予約していたエアアジアから欠航のお知らせメールがあり、まずつまずく。
翌朝8時から欠航専用ダイヤルにて、別便でそのままの料金で変更できるという。それまで待つかと思ったが、翌日12:00には豊糠に居る必要があり(登山口までのシャトルバスを予約しているため)、他の航空会社を探す。前日、23時に朝7時くらいの便をとれるはずもなく、途方にくれる。
しょうがないので、エアアジアの次の便(11:30発)を予約し、翌朝、予約していた幌尻山荘、豊糠山荘(シャトルバス)、レンタカー会社などに予定変更の連絡をする。
エアアジアによって、すべて一日遅れで、今回の旅が始る。
7/6(土)夕方、豊糠山荘着。夕ご飯はジンギスカン鍋。ご飯を3杯もおかわりしてしまう。
7/7(日)本日は、幌尻山荘に泊まるだけだし、山荘までの行程は4時間なので、10時のシャトルバスで出発することとする。それまでは豊糠山荘でウダウダしている。
登山口(第1ゲート)から取水施設までは、ダラダラした一般道(じゃり道)を川沿いにひたすら2時間近く歩く。イメージは、上高地から横尾までの道なのだが、あの道は1時間ごとに明神などの小屋があり、ビールやソフトクリームもある。こちらには何も無い。ひたすら歩く。
取水施設から山道が始り、暫く行くと渡渉が始る。私は、渡渉用の靴に、わらじ(最近の山用のやつ)を考えたが、この山以外に使うことが無いので、迷ったあげく近所のイオンのスポーツ屋さんで買ったウォーターシューズ(750円)にした。
渡渉は20回くらい繰り返すのだが、1回目の渡渉から「舐めたらいかん」と思う。ひざ上まで浸かり、半ズボンの裾が濡れる。2回、3回と渡るたびに、深いところがあるし、苔で滑るので、結構ビビり出す。何よりもビビるのは、激流だからだ。横に滝まがいの激流がゴーゴーいう中を歩くので、心中おだやかでは無い。途中、渡渉中では無いのだが、私の命の友のストックを一本折ってしまう。沢を歩いている時にバランスをくずし、運悪くストックが岩と岩の間にはさまってしまっている状態だった。私と百名山50座は、連れ添ったストックだったが、誠に残念。
幌尻に行く方は、渡渉の回数は数えた方が良い。渡渉1回目の地点に何も書いていないので、覚えていないと帰りに取水施設まで渡渉用の靴で歩くことになる。(とはいえ、私も数えていたが、行きは17回、帰りは21回だった。小さな渡渉も時々あるので、なかなか数えるのも難しい。)最後の渡渉を終えると、すぐに幌尻山荘だ。
15時くらいに山荘に着くと、小屋の前の空き地やベンチが賑やかだ。小屋の中では食事が出来ないので皆、寝るまではここで談笑したり食事をしたりしている。私もベンチが1つ空いていたので、ここを陣取り、やることも無いので、持ってきた焼酎を飲む。ここで隣のベンチで座っていた広島の人と仲良くなる。途中、昨日、豊糠山荘で仲良くなった人も加わり、山の話で盛り上がる。前者が広島の人なので広島さん、後者を神戸さんとする。神戸さんは、本日3時のバスに乗り、1日で往復すると言っていたが、断念したらしい。今回の幌尻で、1日で往復した人を2人見たが、2人とも若かった。何しろシャトルバスの時間が決まっているので、無理をしてもなかなか出来ない。13時間で登山口から出発し、頂上を往復して登山口まで戻れる速さと体力があるかどうかだ(ちなみに地図のコースタイムは16時間以上)。残念ながら、私にはこの速さと体力は無い。
広島さんは、靴の紐の止め具が2つ外れてしまい、上半分が結べない状態になっていた。私が、「それならテーピングで何とかできますよ」、ということで、翌朝、テーピングをしてあげる約束をする。広島さんは、寝場所が私の隣だったので、3時頃に起きて、テーピングをすることを約束する。ちなみに私の寝場所は最悪で、出入り口の真ん前だった。この日は混んでいたので、布団は70cm間隔くらいで隙間が無い。しかもトイレに出る人が私と隣の人の間を通って行くので、必ず私の体を足が触れる。しかも一度、寝ぼけたオヤジが私のわき腹を踏み、私は夜中に「イテっ!」と大声を出してしまった。小屋には申し訳ないが、私は「外れ」を引いてしまい、良い印象が無い。(小屋のスタッフは、気さくで良い人です。)
翌朝、3時過ぎにほとんど一睡もしないまま、シェラフから抜け出し、出発。広島さんも起きていたので、テーピングを巻いてあげる。出発して暫くは樹林帯、「命の水」を過ぎた頃から幌尻の山容が見え始める。下からは見えなかったので、これが初めての幌尻景観だ。雪渓をたっぷり抱えており、雄大。このころから樹林帯を抜けて尾根道を歩くことになり、これがアルプスの様で、気持ちが良い。この風景を眺めながら、休んでいると、広島さんが追い越していく。テーピングはばっちりで、いくらでも歩けるとのこと。良かった。
頂上に着く。登っている途中から、頂上付近に雲があり、「見晴らしは良くないな...」と思ってはいたが、案の定、良くない。頂上では再び広島さんに会い、広島さんはテーピングの具合も良いので、戸蔦別岳を回るコースで行くと言う。私もシャトルバスの時間に余裕があれば行きたかったのだが、今回はあきらめ、広島さんとは17時のシャトルバスで会うことを約束し、分かれる。
頂上は風が強かったので、早々に出発。幌尻山荘までは、まったく順調。11時前には着き、ゆっくり休む。
山荘を出発し、再び渡渉開始。昨日よりも水嵩が多い気がする。すぐにパンツまで濡れる。帰りもスリリングな渡渉を味わい、最後の渡渉を終え、ホッとする。
取水口からダラダラした一般道を歩く。2時間くらいだが、疲れてもいるし、一人なので、気持ちが萎える。おまけに重い荷物で、肩が痛い。更に晴天で熱い。
やっとのことで16時前に第一ゲートに着く。私が一番乗りで他の登山者は誰も居ないが、既にシャトルバスが居た。13時に第一ゲート着の便から、下に戻らずに17時まで居るのだという。私は、来るときの便で、バスの中に「ビール400円」という宣伝を見ていたので、バスの運転手さんに聞くと、売ってくれる。非常に冷たく、暑い日の登山後には最高のビールだった。3杯飲んでしまった。また、次に来る人にビールの宣伝をし、皆飲む。バスの運ちゃんには、だいぶ貢献したと思う。また、出発までのひと時を、ビールを飲みながら談笑したが、この中に本日朝一番の便で登って、夕方の便に間に合った人が居た。この方は斜里でもばったり会うので埼玉さんとする。幌尻の一日の往復は本当に凄いと思う。この人は35歳とのことだが、私が35歳のときに出来ただろうか。
埼玉さんから、広島さんと幌尻山荘で会ったと聞く。戸蔦別岳コースの沢が歩きにくく、体力を消耗し、17時のシャトルバスに間に合いそうにないので、幌尻山荘にもう1泊するという。
この日は豊糠山荘に泊まり、3時起きで、翌朝、阿寒に向かう。

百名山、95座登頂完了。

▼7月8日 幌尻岳 山頂

7月8日 幌尻岳 山頂

▼7月7日 取水施設~幌尻山荘間の渡渉する川

7月7日 取水施設~幌尻山荘間の渡渉する川